<ルートモデル>
2:世界→3:世界→4:世界→5:世界→6:世界より(選択分岐)「刹那の想い」

<ここまでのお話>
自分の本当の気持ちに気づき、中庭で世界に告白(2話)。
本当の気持ちを告げることができないまま、ある日ついに二人の関係が言葉にバレてしまう(3話)。
文化祭、ひたすら誠を信じて待ち続ける言葉。そんな言葉の姿に、世界は自分の犯した過ちを知る。そんな世界に誠は自分が好きなのは世界だと告げる(4話)。
母の転勤でパリに行くことになった世界。落ち込む世界の元にたずねてきた刹那が言う。
「安心して、伊藤は私がもらうから」(第5話)

<ストーリー>
ある夜、誠の家に訪ねてくる刹那。
家のことを聞かれ、母親は仕事にでたと告げる。
「さっき夜勤に出たから、朝まで戻らないよ」
「それは好都合」
「へ?」
「いえいえ」



「で、話ってなに?」
「簡単な話なんだけど」
 突然服を脱ぎ始める刹那。



西園寺家の朝。
パリ出張から帰宅した母に転校の話を考えるように言われる世界。
そこに刹那からのメールが。



「嘘でしょ・・・」
学校に駆けつける世界。
そこには刹那と誠の姿が。
「どういうこと?」
「言ったでしょ。伊藤は、私がもらうから」

刹那の裏切りに同様を隠せない世界。

夜。涙に暮れる世界の元を訪ねる刹那。
「世界、どうして泣くの? 伊藤とはなればなれになっても仕方ないって・・・だったら、私がもらっていいよね」



「覚えてる? 世界は伊藤を好きになったときのこと」

入学式の時、誠に助けられたことを話す世界。

「やめてよ! 誠をとらないで!」
「もらわなかったら、他の人にとられちゃうから。それよりはいいから」

いまだに関係はもってないと告げる刹那。
投げやりな世界に金曜日にすると告げる刹那。

「本当にするからね」

そして金曜日。
学校を休んだままの世界に刹那からの電話が。
受話器越しに聞こえてくる刹那と誠の声。

「キス・・・上手」
「清浦もな・・・」

「よくない。やめてよ・・・やめてよぉ・・・」



「私離れない。転校しないから。だから・・・」


電話越しにお互いの思いを確認しあう世界と誠。

「これで・・・よかったのか?」
「うん。協力ありがとう」

全ては転校を止めるための刹那の作戦だった。
世界を守ってくれと頼む。
精一杯の笑顔で旅たつ刹那。




別エンド(転校阻止失敗)。
「さよなら世界」
1年後。
次第に疎遠になっていく二人。
世界のエアメールを捨て、他の女の子と遊びに行く誠。
「どうしてこうなっちゃったんだろう・・・」
「え?」
「いや、なんでもない。いこうか」